鋳造技術

現在、給水器具メーカーとして北海道から沖縄まで全国展開している光明製作所は、約７５年前の１９４７年に「鋳物工場」として大阪市に創業しました。「７５年間で培ってきた鋳造技術」をあらゆる分野にご提供すべく本来の鋳物屋としての事業を立ち上げました。

当社の鋳造は「銅合金」を原材料とした鋳物を製造しております。銅合金は「耐圧性・耐食性・耐摩耗性・加工性・殺菌性」に非常に優れており、古くから水道のバルブや船舶のポンプ等に幅広く使用されております。

銅合金の鋳造技術は、古くは紀元前何千年も前の青銅器時代から銅鐸や銅剣を製造するのに使用され、金属が一度形作られる画期的な技術は長い年月の間に更に改良・改善され、今でも多くの分野で引き継がれております。光明製作所の鋳造工場には「なにわの名工」と呼ばれる、大阪府から公式に優秀技能者として認定を受けた鋳造職人や「鋳造技士」といった鋳造技術者として資格を取得した社員が所属しております。

銅合金と言っても成分配合によって多くの種類があり、昔から一般的に使用されているCAC406（旧BC6）を始め、近年需要の高まっている「鉛フリー素材」のCAC902（ビスマス系）やCAC411（ビワライト）など何十種類もの規格がございます。当社は日本鋳造協会や日本鋳造工学会に所属しており、そういった規格を策定する技術委員会にも参画しております。

今日、鋳造技術はシステム的にも大幅に向上され、実際に鋳造作業する前にデータ上で鋳造シュミレーションをすることで、どこに鋳造欠陥が出やすいか分析できる「鋳造解析ソフト」（JS-CAST）も導入し品質向上に役立てております。